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    突り

     何か冷たく尖った物が淫裂をなぞる感覚に、朋香は呻いた。
    「ん……」
     思わず脚を閉じようとしたが、固い縄目に阻まれた。両膝の裏側に横に宛がわれた太い竹棒に縛り付けられているのだ。身体を捩ろうにも、厳重な後ろ手胸縄縛りの上半身を天井から伸びるフックに繋がれている。30半ばにしては贅肉が少なく均整の取れた朋香の身体は、薄桃色の長襦袢に包まれたまま人の字縛りにされているのだ。
    「まだ何もしてないよ。ここをこんなに尖らせちゃってどうしたのかな?」
    「いっ……」
     上橋の太い声とともに耳穴に息が吹きかけられる。嘲笑めいた言葉に反発しようとすると、充血した乳首に軽い痛みが走った。指先で弾かれたに違いない。朋香は黒い手拭いで目隠しされた顔を仰け反らせて喘いだ。視界を覆われる前に、密かに形の良さを誇る乳房が縄目に絞り出される無残な姿を鏡で見せられたのを思い出し、羞恥心が湧き上がってきた。
    「勃起した乳首をナメナメしてやるから、こいつをもっと楽しむんだ」
     ブチュッという音とともに乳首が根元から吸い上げられる。先端を舌先で舐め転がされる。それだけでも身体の芯が熱を帯びてくるのに、肉芽の周囲を細い物でつつき回される。背筋に電流が走るような錯覚に襲われる。
    「ああんっ!」
    「嫌いじゃなさそうだね、こういうの」
     肉芽が尖った物でこね回されているようだ。
    (針? 綿棒? 何なの、この感覚?)
     朋香は昂ぶりとともに湿った吐息を漏らしながら、的確に肉芽を刺激してくる物の正体に考えを巡らせた。その間にも、何やら細い物の動きは小刻みに速度を上げてきているようだ。断続的に舐め転がされる乳首の根元を甘噛みされる。肉芽と乳首に加えられる感覚に負け、熱い滴が太腿を伝い落ちるのを自覚した。その瞬間、朋香の体内で燻っていた炎が一気に燃え盛った。
    「ダメっ、気持ちいいっ!」
     意識せずとも腰が前後に揺れる。視界を遮られているのも相まって、50男の責めはいつもより直截的に性感を加熱させられている。
    「おっと、こんなんで逝っちゃったらつまんないよ」
     肉芽への刺激が遠のき、乳首からも唇が離れたようだ。その代わり耳たぶやわき腹が擽られ、首筋や背中に舌や唇が這わされる。露骨な焦らしだった。だが、それなりの男性経験を経たバツイチ女の身体は刺激に弱すぎた。
    「あんっ、意地悪しないで……」
    「どうしてほしいんだ?」
     次の瞬間、生臭い匂いが鼻を衝いた。
    「これ、朋香が漏らしたのだよ。オマ×コがこの熱いので溢れてる。イヤらしいなあ」
    「イヤっ、イヤっ」
     朋香は顔を背けたが、股間を上橋の指が彷徨ったかと思うと、再び生臭い匂いが鼻先に突き付けられる。唇に指が押し入ってくる。
    「おれの指がこんなに濡れちゃったよ。きちんと舐め取るんだ」
     羞恥に顔を火照らせながら、上橋の指に付着した自らの愛液を舐めていると、肉芽が柔らかい感触に包まれた。
    「ん……うぅふん」
     先ほどの細い物とは異なった感覚だった。
    (筆かしら……?)
     刺激は優しい。だが、筆先のような柔らかさに比べて異質に感じられた。上橋の筆責めで逝かされたことは何度かあるが、今の刺激は性感を昂ぶらせはするものの、勢いづかせるには弱すぎるように感じた。
    「あん……もっと……」
    「もっとこうしてほしいのか?」
     朋香はかぶりを振った。
    「こっちの方がいいんだな?」
     再び尖った物が肉芽に押し付けられた。根元の方を丹念に何度も軽く突かれた後、先端のあたりがこね回されるのが分かった。体内の感覚が急激にせり上がってくる。
    「ああ、気持ちいいっ! ダメっ、ダメになっちゃう……」
     朋香は顔を振り立てながら、不自由な身体を悶えさせた。乳首は噛まれ、舌で弾かれる。その間にも、肉芽への刺激はどんどん鋭くなり、思わず朋香は腰を前後させた。人の字縛りのため、刺激を逃がすことができず、その分昂ぶりが煮詰まるのが早い。身体の芯が沸騰する。
    「もう許してっ! 逝きそう……」
    「縛られてクリをチョコチョコ弄られただけで逝くのか? 恥ずかしい女だね」
    「ごめんなさいっ! ああん、逝かせて」
    「エッチだねえ」
     その瞬間、背筋が強い電流に貫かれた。
    「逝くっ……逝っちゃう! ああんっ」
     身体が勝手に痙攣した。足を踏ん張っているのが精一杯だ。唇の端から涎が垂れ落ちた。
     荒い息を吐きながら絶頂の余韻に浸っていると、目隠しが取り去られた。
    「こんなので逝かされちゃったんだよ、朋香は。度を超したスケベだよね?」
     髪の毛を掴まれ、目の前に突き付けられた物を目にした朋香は、得心がいくと同時に、羞恥心が再び湧き起こされた。それは梵天付きの耳かきだった。
    「これ、何に使う物?」
    「……耳掃除」
    「そうだ。これにローションを付けて、クリちゃんを掃除してやったのさ。そんなんで逝っちゃうなんて恥ずかしいよね?」
    「だって……」
    「朋香は耳かきでも逝っちゃうはしたない女ですって言いなさい」
     上橋は乳首を揉み転がしながらイヤらしく歪めた顔を朋香に向けた。
    「……朋香は耳かきで逝ってしまったはしたない女です……」
    「そんな女にはお仕置きだな」
    「許して……」
     朋香は上橋の視線から目を逸らした。

    放棄(「裏目」⑨)

     花菜子は覚悟を決めて井村の肉棒の先端に、恐る恐る唇を擦り付けた。赤黒い鬼頭ははかばかしい反応を示さない。それどころか、完全に勃起すらしていない。
    (わたしをあんなに嬲り者にしておきながら……)
     悔しさを覚えた。思い切って屹立の根元まで頬張り、顔を上下に動かす。臭いは思いのほか少なかった。上下運動をしばらく繰り返すと、井村の肉棒は次第に硬度を増してきた。
    「いい年して、大して上手くないな。男に奉仕させるばかりで、相手を気持よくさせようって気はなかったんだろう」
     反論しようと思ったが、当然ながら肉棒を口に咥えたままでは、声はくぐもるばかりで言葉にはならない。その上、井村の手が乳首を断続的に刺激してくる。細かいテクニックなど、使える状況にはなかった。
    「そういうときは、まず先端を舌でくすぐるんだよ」
     その言葉通り、井村の舌が花菜子の肉芽の先っぽで軽く振動した。
    「ふぐぐ……」
     井村のものを吐き出さなかったのは、花菜子の残り少ない意地のせいだったのかも知れない。振動はまだ続き、花菜子は腰を揺さぶって悶えた。
    「こうやって先の方を十分に刺激してから、根元を吸い込むんだ」
     ブチュッと粘膜と粘液が擦れ合う音を立てながら、井村は唇で肉芽を吸い上げた。
    「うぐぅ……」
     花菜子は思わず肉棒を吐き出した。肉芽は根元を井村の唇に吸われ、先端では舌がチロチロと小刻みに踊っている。
    「それ、止めてぇ……」
    「せっかくやり方を教えてやってるのに、止めてとは何だ? まさか、試合放棄するつもりじゃないだろうな。ほら、おれのチ×ポを早く咥えるんだ」
     井村は嗤うと、肉芽への口唇愛撫を再開し、鼻先を秘口の入り口に押し付ける。何とも言えぬ匂いが強まった花蜜が溢れ出ている。
    「ぐぐ、いひぃっ!」
    「何だか芳ばしくなってきたぞ、中崎先生の愛液。色も濃いし、さっきより量も増えてるぜ」
     花菜子の反応を実況中継しながら、井村は花蜜を舐め取り、その源泉に鼻先を強く擦りつける。
    「ああ、そんなにされると……」
    「口を離すんじゃない。おれを先に逝かさなきゃならないってこと、忘れたのか?」
     花菜子を叱責しながら、井村は肉芽の根元を軽く噛み、下に伸ばした手で両方の乳首を指先で転がす。
    「だって、あたしは口しか使えないのにっ。井村さんは口と手で責めてるんだもん、反則だわっ」
    「だから、それに負けないよう、中崎先生も口と舌を駆使すればいいんだよ」
     花菜子は悔しさを押し殺しながら、井村への奉仕に再度取りかかった。ほぼ完全に充血し、脈動している井村の肉棒の先にキスの雨を降らせ、亀頭と包皮を繋ぐ縫い目に何とか舌を這わせる。肉棒がピクピクと蠢いたのを確認すると、亀頭全体を唇でくるみ込み、舌先で尿道近くを愛撫した。
    「お、なかなか覚えがいいじゃないか。これで少しは勝負らしくなってきたかな」
     井村はあえて控えていた花菜子への攻撃をみたび開始した。肉芽を舐めすすり、左手で乳首を揉み、右手の中指を蜜壺に潜り込ませる。
    「あがぁ……。それ、卑怯よっ」
    「中崎先生が本気を出したなら、おれも対抗せざるを得ないんでね」
     蜜壺は中指の侵入を楽々と許してしまっている。浅瀬への焦らしは省略し、いきなり奥のポイントをリズミカルに叩き始めた。
    「奥にはこんなコリコリしたものがあるんだ、初めて知ったぜ。お、おサネちゃんを弄るとキュッと締まるんだな」
    「いやぁ、いやですっ!」
    「指一本で十分ってくらい、中は狭いんだな。並みの男だったら、入れただけでドピュ、だぜ」
    「言わないで……」
    「感度も締まりも良さそうなオマ×コだって褒めてるんだよ。素直に受け止めてほしいな」
     井村は中指の抽送を始めた。指を内部でグルグルと回して花菜子の悲鳴を搾り取り、奥の突起にバイブレーションを加える。かと思うと、入り口付近で小刻みな動きを繰り返し、花菜子を焦れったさに悶え泣きさせる。花菜子は井村の肉棒からすっかり口を離し、喘ぎ声を部屋全体に響かせている。
    「どうやら、勝負を諦めたようだな。試合放棄ってことで、このまま止めるか?」
    「そんな、イヤです……」
    「先に逝かされたら罰ゲームだぜ」
    「……」
     花菜子は黙り込んだ。指が再び奥を責め立てると、「あぁんんっ!」と喘ぎ声のオクターブを上げる。
    「ならば、こうしてやろう」
     井村は花菜子をシックスナインの姿勢から解放し、仰向けにさせた。腰の下に枕をあてがい、背中に敷かれる手首への圧力を和らげるとともに、溢れる花蜜と逆立った繊毛が目立つ秘裂がベッドから浮く。もう、はかばかしい抵抗はしない。そこへ、何度も侵入してきた指が蜜壺に挿入され、中の粘膜を擦り上げる。井村の口は、極限まで勃起しきった肉芽の根を絞り上げる。
    「ああん、ダメ、わたしダメになるぅ……」
    「とっくにダメになってるくせに、何を今さら」
     抽送の動きが激しくなる。体奥を散々に荒らし回られた挙げ句、乳首を噛まれた瞬間、全身を走り抜ける鋭い感覚に花菜子は身体を震わせた。鉤型に曲げられた中指が奥のポイントを突き上げると、感覚の爆発は避けられなかった。
    「あぁっ、逝く……。イヤ、イヤぁ……。いいいっ……!」
    「1回逝ったぐらいじゃ許さないぜ。こいつはどうだ?」
     後門に挿入されたままのローターが再び蠢き始めた。もちろん、肉芽や蜜壺への愛撫は激しさを維持している。
    「ああ、おかしくなっちゃうっ! お尻から響いてくるぅ……。あ、ダメダメ、また逝く、逝っちゃう、逝っちゃう……。許してぇ」
     勝負を放棄した女体は、呆気なく無様に陥落した。

    (続く)

    「解放」(「裏目」⑥)

    「あぁっ、うぅ……」
     花菜子は呻いた。井村がバイブを思いっ切り奥に突き立ててきたからだ。
    「腹一杯バイブを銜え込んだ気分はいかがかな、中崎先生?」
    「き、気持ちいいです……」
    「大分素直になりやがったな。こいつを喰らえ」
     井村はバイブを大きく抜き差しした。つれて玩具を呑み込んだ秘唇はその形を歪ませ、ニチャニチャというはしたない音を奏でながら、白濁した樹液を吐きだしていく。
    「ああ、当たってる……当たってるっ」
    「何が当たってるんだ?」
     答えに想像が付いていながら、あえて井村は尋ねた。
    「クリに……何かが……ひぃっ!」
     バイブの根元から枝分かれした肉芽刺激用の突起「豆さぐり」が、神経の塊を断続的に刺激しているのだ。
    「おサネちゃんだけじゃなく、オマ×コの中にもいい刺激が来ているはずだぜ」
     蜜壺に深く沈み込ませたバイブを、井村は左右にグリグリと回した。
    「あはぁん、それダメっ」
    「こうしたらどうかな?」
     今度はバイブを前後左右に揺さぶった。
    「それも強烈っ! あぁ、逝っちゃう……」
    「逝きたきゃ、何度逝っても構わないんだぜ」
     言葉とは裏腹に、井村は抽送の動きを小刻みなものに変え、スピードも緩めた。代わりに乳首をクリクリと揉み上げる。沸騰寸前だった花菜子の性感は、爆発を許されないまま高水準に保たれている。
    「あぁ、逝きたい……。焦らさないで、お願い、もう少しなのに……」
    「焦らしてなんか、いないだろうが。中崎先生のオ×ンコの奥まで満たしてやってるんだぜ、バイブで」
    「ああ、もっと強くぅ……」
    「こうか?」
     井村は一転して律動を激しくした。乳首を捻りながら、バイブの先で肉壺の奥を突くような抽送を再開する。
    「あ、ダメっ……。逝っちゃう! 気持ちいいっ……いやぁっ!」
     水平に吊られた身体を懸命に反らせながら、花菜子は絶叫した。真っ赤になり、脂汗でぬめった全身が小刻みに震える。玩具で体奥をえぐられ、今日初めての深い絶頂に達したようだ。だが、井村は冷たい口調で言い放った。
    「この程度じゃ許さないぞ。まだ、こいつも試していないんだからな」
     バイブの根元にあるスイッチを入れた。花菜子が咥えて離さない男根部分がモーター音とともにゆっくりとうねり始める。豆さぐり部分は細かく振動を開始する。
    「ひいぃ……。イヤぁっ! もう止めてえ」
    「さっきまで『焦らさないで逝かせて』って必死におねだりしてたのは誰だった、え? 中崎先生よ」
    「続けてなんて、イヤ……。苦しい……。辛いのっ!」
    「辛くて苦しい分だけ、余計に気持ちよくなれるんだぜ、そらっ」
     井村はうねり、振動するバイブを前後に激しく抽送した。それだけでなく、挿入したものをこね回し、揺さぶって花菜子に新たな樹液を絞り出させ、悲鳴混じりのよがり声を立てさせる。
    「あんっ、あぁん……。ダメ、ダメ、あ、そこイヤぁ……」
     花菜子が悩乱の極みに迷い込んだのを見て、井村はスイッチを強にした。バイブのうねりと振動は最大に達している。そして、それを大きく抜き差しする。
    「ああぁっ、ホントに死んじゃう……。ダメ、チビっちゃうっ! ああ、逝きそう……。逝くっ、逝ってもいい?」
    「逝かせてください、だ。そう言わないと止めるぞ」
    「意地悪言わないでぇ……。ああ、逝かせてください、花菜子を逝かせてぇっ」
    「ドスケベな先生だな」
     井村の揶揄はもう聞こえない。バイブが送り込んでくる振動は全て快感として認識され、全身を電気のように駆け巡る。体内で暴発を抑えられていた感覚は、いよいよ解放に向かおうとしている。次の瞬間、花菜子は全身が引き上げられ、脳裏に明滅していた白い光が、頭の中を強烈に照らし上げるような錯覚に襲われた。
    「いいぃっ、逝くっ! 逝っっくぅぅ……」
     恍惚の表情を浮かべた顔を仰け反らせ、花菜子はそれまで感じたことのない高揚感を味わっていた。同時に、局部からは熱湯のような液体を噴出させた。
    「何だ、潮まで吹いちまったのか」
     呆れるような井村の声が、辛うじて耳に残る。花菜子の意識は混濁し、身体は既に自分のものではなくなっている感覚に捕らわれていた。

    (続く)

    音色(「裏目」⑤)

     ギシ、ギシ、ギリリ……。麻縄が軋む音が響く。クチャ、ピチャ、クチッ……。井村が弄り回している部分からは恥ずかしい水音が漏れてくる。
    「なんだ、厳しい縛りも嫌いじゃないのか。中崎先生はドMだったんだな」
    「だ、だって……」
     宙を舞う感覚は、意外に心地よかった。苦痛はそれほど感じない。いや、苦痛も快感に転じる脳内麻薬が大量に分泌されているのかも知れない。
     花菜子は緊縛とねちっこい肉芽責めに屈した身体を、天井から水平に吊られていた。両膝の上と腰に巻かれた縄が天井のレールに繋がれている。膝は曲げられて足首を拘束した縄は花菜子の背中の方向に折りたたまれており、身体全体がやや反った格好だ。井村の悪戯な指が彼女の肉芽を擦り、肉壺の浅瀬を侵食している。
    「おサネちゃんで2回も逝ったら、今度は奥を思いっ切り責めてほしいだろ」
    「そんな恥ずかしいこと言わないで……。もう楽にして」
    「楽にしてだと? もう吊りから下ろしてほしいのか? それとも、また逝かせてほしいって意味かな?」
    「うぅ……」
     花菜子は下に向けていた首をもたげて呻いた。血液が頭に上っているせいもあり、脳に霞が掛かったような状態だ。思考力は低下しながら、快楽には敏感に反応している。
    「ほら、オマ×コがすっかり開ききってるぜ。ヒクヒク動いてやがる」
    「言わないで……」
    「1本、2本、3本……。20本近くあるかな。何を数えてるか分かるか?」
    「知りません……」
    「中崎先生のお尻の穴の皺が何本あるかと思ってな」
    「いやぁっ!」
     そんなところまで覗かれ、検分されるとは想像もしていなかった。人並みにセクハラをされた経験はあるが、井村の一連の言葉は、女性としての尊厳すら辱めるものだ。
    (何でここまでの屈辱を与えられなきゃいけないの……?)
     その言葉が口から出掛かったとき、井村が尋ねてきた。
    「ここに男のものを銜え込んだ経験はおありかな?」
    「ありませんっ! そんなこと考えたこともないわ……」
    「なら、きょうは勘弁してやる」
     井村はあっさり引き下がった。とは言え、この口ぶりでは、今後も花菜子を弄ぼうと企んでいるようだ。
    「もうこれっきりにしてください……」
    「帰るころには、その言葉を撤回してるぜ、間違いなく。こういうのも使ったことあるんだろ?」
     局部に何やらしなりのある異物が押し当てられてくる。
    「変な玩具、使わないでえ……」
    「とか言いながら、自分からズボズボと引きずり込んでいるぜ」
    「そんな、嘘……」
     だが、井村の操るバイブは、実際にどんどん花菜子の蜜壺を楽々と進んでくる。柔らかく弾力性もある樹脂製で、男根部分は通常よりやや細めであるため、バイブを使い慣れていない女性でも思わずよがり狂ってしまう逸品だ。先端が奥まで達したバイブがゆっくりと抽送され始めると、花菜子は他愛もなく喘ぎ始めた。吊り縄が軋むギリっという音がひときわ大きく鳴った。
    「あっ、あんっ……。イヤっ」
    「イヤなら止めようか」
     バイブが蜜壺から引き上げられていく感触に、花菜子は思わず叫んだ。
    「そんなのダメぇっ!」
    「何がイヤでダメなんだ? どうしてもらいたいのか、さっぱり分からないぜ」
    「ああっ、抜いちゃダメぇ……。もっと続けてえ」
    「何を続けろって?」
    「玩具……」
    「玩具の呼び方ぐらい知ってるだろうが」
    「バイブ続けて。ああ、ホントに抜かないで、奥まで入れてぇ……」
     頭を上げて首を振り立てながら、花菜子は恥ずかしいおねだりを始めた。いや、既に恥ずかしいと思う気持ちは大分薄れてしまっている。
    「なら、朝までこうしててやろうか」
    「意地悪っ! 明日は仕事なのよ……」
     この季節、花菜子の勤める塾も夏期講習が行われている。きょうはその合間を縫って転がり込んできた休日だったのだ。
    「仕事? 生徒たちは、今ごろ夏期講習に汗を流してるんだろう。なのに、中崎先生は初めて肌を許した男とSMプレイに勤しみ、汗と涙と愛液をまき散らしてる。生徒や同僚がこれを知ったら、どう思うかな?」
    「井村さんがイヤらしいことばっかりするからじゃない……」
    「人のせいにしやがって。イヤらしいことをされて、はしたなく感じておねだりまでしてるくせに。おれなんかより、ずっとスケベじゃねえか」
     バイブの先端だけを突っ込んで浅瀬をこね回しながら、井村はからかった。
    「スケベでも何でもいいのっ! ああ、奥まで、奥まで……」
     後はむせてしまい、言葉にならなかった。
    「自分からバイブをせがんだんだからな。おれの気が済むまで止めないぞ」
    「あぁ、早くぅ……」
     今まで放置されていた乳首を摘ままれて揉みたてられ、花菜子は吊られた腰を蠢かせた。

    (続く)

    芳醇(「裏目」②)

     蜂が鳴くような音が鈍く響き、振動が乳房の裾で円を描くように這い回る。花菜子の肩のあたりで緩く曲線を描く髪の先が揺れる。
    「いや、止めてったら」
    「中崎先生も、こういうの嫌いじゃないだろ? せっかくだから、愉しんでいきなよ」
     花菜子の白い乳房は両方とも丸出しとなっていた。カットソーの裾は大きくまくり上げられ、胸の上下に掛かる縄に挟み込まれている。インナーのブラスリップは肩ひもを外され、カップはずり下げられた状態だ。白い肌を透かすようにところどころ血管が走っているのが窺える。色素の沈着が薄い乳輪はさほど大きくなく、小指の先ほどの乳首は天井を向いているようだ。
    「ほら、乳首がどんどん立ってくるよな。こうしたらどうだ?」
    「ダメ、イヤぁ……」
     井村は振動を花菜子の乳首の先に軽く当てた。彼女の口からは漏れる悲鳴は、決して嫌悪感だけを表しているのではなかった。再びローターは乳房の裾を脅かし、徐々に頂点に向けて這い上がる。乳輪の周りをしばらくさまよった後、おもむろに乳首を転がす。花菜子は唇を噛みしめ、必死で迫り来る波動に耐えようとしたが、乳首を嬲られる甘い感覚は全身を侵し、ダークブルーのショーツに包まれた女芯にまで誘惑の手を伸ばしてくる。
    「ふふふ、必死で脚を閉じてるのが、いじらしいぜ。どこやらはとっくの昔に蒸れて仕方ないんだろうが」
     すっかり充血させてしまった乳首を吸い、根元を軽く噛んで花菜子から短い叫び声を搾り取ると、井村は下半身に取り付いた。
    「それ脱がすの止めてちょうだいっ」
    「もう遅いよ」
     スカートを素早く取り去ると、井村はチャコールグレーのトレンカごとショーツを一気に下ろした。無駄のない動きは、この男がこうしたことに慣れきっていることの証明だ。
    「おっ、ピンクローターも満更じゃなかったみたいだな。パンツが何でこんなになってるんだ?」
     足下に丸まっていたトレンカから井村が取り出して見せたショーツの船底部分には、白濁した樹液が貼り付いていた。
    「あたしが感じてたとでも言いたいの? 女はレイプ犯に抵抗するときも、そういう状態になるのよ」
     井村を睨み付けながら、花菜子は言い返した。まだ気持ちが完全に折れたわけではなさそうだ。
    「ふうん。じゃ、そういうことにしといてやる」
     鼻を鳴らした井村は、新たな縄で花菜子の膝上を縛った。彼女はまた効果の薄い抵抗を試みたものの、膝に巻かれた縄が天井のレールを通って真下に引かれると、片脚は見る見るうちに吊り上げられていく。ほぼ直角に曲がった膝が花菜子の腰の上の高さに届いたところで、井村は縄留めした。「片脚吊り」という縛りだ。
    「ほら、蒸れ蒸れのアソコの風通しをよくしてやったぞ」
    「こんな格好、恥ずかしい……。あたしを何でこんなにいじめるのよ」
    「輪郭も目も丸くて可愛らしい顔してるくせに、意外に強気で自己主張もハッキリしているところが気に入ったのさ。そういう女を揉んでやるのは、普通にセックスするより、よっぽど愉しいんだぜ」
     井村は嗤いながら、花菜子の足下にしゃがみ込んだ。目の前の丘は草むらが薄く、その下に走る割れ目はほどよい潤いを見せながら、きれいな鮭肉色を呈していた。その根元に座る肉芽は、いっそう赤く実り、包皮から頭を半分以上露出している。
    「中崎先生のおサネちゃん、思わず啄んでみたくなるぜ」
    「そんなエッチなこと言わないで……」
    「『おサネちゃん』と言って分かってくれる女は意外に少ないんだよ。さすがは国語教師だけのことはあるな、中崎先生?」
     普段、井村は花菜子を「中崎さん」と呼んでいる。それをあえて「先生」と繰り返して敬称を付けるところにも、井村の悪意が充ち満ちている。
    「誰かが言ってたな、『33のさねころばし』って。聞いたことはあるか?」
    「知らないわっ」
     もちろん、花菜子にその意味は何となく分かっていた。自分も30を超えたら、おサネが疼くような女に成り下がるのだろうか――花菜子が一瞬思いを巡らせたとき、井村のやや頓狂な声が耳元を駆け抜けた。
    「うわ、中崎先生のここ、イヤらしい臭いがしてる。いくら蒸れてるからって、これはちょっと酷いな」
    「あ、暑かったんだから仕方ないでしょ!」
     花菜子は狼狽しながら叫んだ。井村の部屋を訪ねる前に、インドカレーの材料を買い込んだ花菜子は、いったん帰宅してシャワーを浴びた。そのときに局部も軽く洗っていたのだが、夕方になって井村のところに到着するまでに汗をかいてしまった。そうした事情があれば、誰でも多かれ少なかれ臭うのは仕方ないだろう。
    「ったく、しょうがない先生だねえ。でも、今から風呂に入れてやるのも面倒だ、あれを使わせてもらうか」
     羞恥に火照らせる花菜子の頬を軽く数回叩いた後、井村はクローゼットに向かった。

    (続く)
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